STORY
100年先も丈夫でやさしい!本物の素材に囲まれた無添加生活
杉に桜にパインにベイマツ木の個性がつくり出す最高の住み心地
「下の子は、ドンドンってわざと足で鳴らすんです。音が響くのが楽しいみたい」。Kさんご夫妻がそう話すのは、1階フロアの桜の無垢フローリングのこと。「無垢材は傷がつきやすいと言われますけど、桜は硬いので大丈夫。多少は傷ついているんでしょうけど気になりません。子供がお味噌汁をこぼしても変なしみにならないんですし」と、二人のお兄ちゃん、生まれたばかりの愛娘に目を向けます。
▲せっかく良質な杉材を使っているので、和室は柱が見える真壁づくり。「今は和室をつくらない人も多いけどやっぱりあると便利。今は合宿のように家族みんなでバーっと寝ています」。
▶︎動きやすく見通しのよい一直線の動線。奥のパントリーを進むと玄関に出る。背面には食器棚ではなくカウンター。
子供の将来を思い、「長く住んでいく家なので、丈夫で、シックハウスにならない家にしたかった」というご夫妻は、体に優しい無垢材の家づくりを目指す中で、その使い分けにもこだわりました。1階床は傷つきにくくほんのりピンク色の桜、2階床は白さがまぶしいパイン、建具は柔らかく芳しい杉、構造柱は硬くて丈夫なベイマツと、木の個性が生かされています。その中でひときわ目を引く杉の壁は日本の伝統技術「校倉づくり」によるもの。木をふんだんに使ったぜいたくな壁に、「最初はあきらめていたんですが、美しさにひかれて結局こうなってしまいました」とすっかり無垢材のとりこです。遊びざかりのお兄ちゃんたちがくるくると飛び回る1階の中心に一本のけやきの柱がそびえています。これは奥様のお父様が新居のために用意なさったもの。100年経っても住める丈夫な家の真ん中で、子供たちの成長を見守っているようでした。