STORY
自由な発想が生んだ長い冬も楽しい雪国の家
常識にしばられない家づくり 間取りはガレージ優先
「金融機関に勤めている私でも、横尾社長の住宅ローンの説明は、なるほどなと、すごく納得できるものでした」と奥様。無垢材の家づくりに定評のある横尾建設工業ですが、そこにはこだわらないご夫妻がひかれたのは、社長の人柄と住宅ローンのていねいな提案でした。ご主人が家を建てた同僚たちに話を聞いたところ、多くは、住宅ローンのパンフを渡されるだけで、あとは銀行任せだったのだそう。横尾社長はその人に合ったものを考えてくれる。しかも安全志向です」。
▲白熱灯のこもった明かりには少し息苦しさを感じるという奥様は、1階に蛍光灯を採用。
▶︎バイクガレージはご主人のロマンが詰まった場所。玄関ポーチはバイクガレージの左側に沿って配置されており、室内窓から間接的に明かりが採れる。
新居は、これまで同居していた奥様の実家の隣に建てました。奥様の好きな黒でまとめたシックな内装は、冬の長い北陸には珍しいものですが、明るいフローリングと工夫された照明の爽やかな光で暗さを感じることはありません。「最初は一般的な明るめの内装がいいと思っていたのですが、話していくうちに自分のこだわりに気づき、結局こうなりました」と笑います。間取りは車2台が並列駐車できることを優先しました。雪下ろし不要の頑丈なガレージを正面に置き、その奥にバイクガレージ。玄関は奥まった場所になりましたが、雪が吹き込まず、雪国にはうってつけの配置です。ポーチの採光窓からバイクガレージをのぞくご主人の顔がほころびます。窓下の棚にはバイクの模型が並び、「棚は、自分で付けました。壁材はセメント系の大平板ですが、枠にドリルビットを打ち込んで……」と話は止まりません。厳しい季節を楽しく過ごすには、なによりも遊び心が大切なのかもしれません。