今、 どうして住宅ローン金利が低いのか? ~ vol.2 ~
ご存知の通り、歴史上稀にみる低金利です。どうしてこんなに低金利なのでしょうか?
それは、日銀が金利を引き下げているからです。 「日銀」とは言わずと知れた日本銀行。
つまり日 本のお金を発行している銀行です。一般的には発券銀行と言われ、もちろん日本で唯一の銀行です。
この日本のお金をコントロールしている銀行が 金利を引き下げているのです。 では、どうやって金利を引き下げているので しょうか?
住宅ローン金利の指標になっているのが長期金 利だということは皆さんご存知のことだと思います。
この長期金利というのは 10 年物新発国債の金 利です。 この国債を日銀が大量にお金を印刷して買い取 ることで、
長期金利を引き下げています。そのような構造が、低金利を引き起こしている一番大きな原因だということは
知っていらっしゃる方も多 いのではないでしょうか?
つまり、今の低金利はつくられた相場「官製相場」だということです。「官製相場」である以上、必ず終わりはやって きます。 この低金利は、いつかは終了するということなのです。「問題はそれがいつなのか?」この一点となります。実はこれを予測するのはそれほど難しくはありません。それはなぜかと言えば、日銀がこの政策 をとり続けることが出来る限界というのが予測出来るからです。
少し難しいグラフを見てもらいましょう。
(図表:国債発行残高に占める日銀保有割合)
これは、日銀がこのまま国債を買い進めた場合の、国債発行残高にしめる日銀保有割合をグラフにしたものです。
2015 年末には、国債全体の 30%以上を日銀が 保有することになり、2018 年末には 50%以上を 保有することになります。
ちなみに難しい話しですが、国債は金融機関の 担保等にも使われているため、50%以上日銀が保 有するのは不可能だというのが一般論です。つまり、このままいけば、2018 年には今のやり方を続けることが出来なくなるのです。
このデータからみても、2016 年以降から 2018 年のどこかで金利が上がる可能性がでてきました。それ以外にパーゼル規制等の問題も控えています。それを踏まえると早ければ、来年にも金利が上 がる可能性があることは頭にいれておきましょう!