『駐車場のサイズを、しっかり考える! 』

皆さんこんにちは!4月になって急に暖かくなりましたね。一気に春ですね。
4月になると、とっても可愛らしい小学生達が、真新しいランドセルを背負って元気に通学している姿を見かけます。新1年生は登校間もない不慣れな時期なので、私たち車を運転する者が責任を持って、気をつけて運転しないといけませんね。
さて、今回は『駐車場のサイズ』について一緒に考えてみたいと思います。
私たち上越では、車のスペースは何台分確保しておくのが理想でしょうか?であれば、将来のお子様が車を乗ることも考えて、4台分のスペースは確保したいですよね。
4LDKのお家+車4台分のスペースであれば、土地の広さは60坪前後あれば十分に確保出来ると思います。新しい宅地造成地は、おおむね60坪(198㎡)前後の広さが多いですよね。
では、駐車場の広さは、どれくらいのスペースを確保した方が良いのでしょうか?
間取りの打合せでは、家の動線などは、皆さん真剣に考えてくださいますが、意外に駐車スペースについては見落としがちです。
子育て世代だと、まずは2台がしっかり駐車出来る様に設計します。将来お子様が停める場所は、空きスペースとして確保します。
まず車のサイズを確認してみましょう。一番多い例が、ご主人様がミニバンに乗っていて、奥さまが軽自動車を使用するケース。
■軽自動車・・・・・・幅:1480㎜ 全長:3400㎜
■ワンボックス車・・・幅:1700㎜ 全長:4600㎜
国土交通省の施工指針では、車のサイズに『 幅+0.8m、全長+1.3m 』を足したものが最低限のサイズとされています。これは、あくまで最低限の基準ですので、もう少しゆとりを持ちたいですね。
カーポートメーカーの三協アルミさんの資料を添付いたします。
この三協アルミさんの推奨例で、実際の必要幅を計算してみたいと思います。
先ほどの事例で、軽自動車とワンボックスカー(ミニバン)を2台所有しているケースを考えます。
➀軽自動車の必要幅
・1480㎜+300㎜+800㎜=2580㎜
➁ワンボックスカー(ミニバン)の必要幅
・1700㎜+300㎜+800㎜=2800㎜
よって、2台の駐車場幅は、➀2580㎜+➁2800㎜=5380㎜です。カーポートでは、幅5500㎜以上の物を選べば大丈夫そうですね。
同様に、必要な長さも考えてみたいと思います。これは、全長の長いワンボックス(ミニバン)で計算します。
・4600㎜+(後ろ)300㎜+(前)500㎜=5400㎜
カーポートでは、奥行き5500㎜以上の物を選べば大丈夫そうですね。
2台用のカーポートをお考えの場合は、5.5m*5.5mサイズ以上の物を設置すれば、ほとんどの車に対応出来そうですね。カーポートの場合は、実際には壁がないので、ドアの開け閉めにはもっと余裕があります。
もう一つだけ気をつけて頂きたいのは、『前面道路の幅(幅員)』です。皆さんも、感覚的にはご存じだと思いますが、目の前の道路幅が狭いと車を駐車しにくいですよね。車を1回で綺麗に駐車するには、道路幅と駐車場の間口の関係性も把握しなくてはいけません。
新しい宅地造成地では、道路幅は6.0m以上あります。しかしながら、古い宅地造成地では、道路幅が4.0mであることが多いです。
前面道路の幅の違いで、駐車場の開口部を以下の様に余裕を取ってください。
■道路幅が6.0mの場合 → 駐車場の開口は3.0m
■道路幅が4.0mの場合 → 駐車場の開口は3.6m
これから考える間取り造りの際は、家の中だけでなく、車の駐車動線もしっかり考えてください。車の出入りも毎日のことなので、ストレスのないように設計したいですよね。
それでは、また来月お会いしましょう!