『暖かい家に暮らすと、どれくらい健康になるのか?(その1)』 | 上越市の省エネ住宅のことなら横尾建設工業

『暖かい家に暮らすと、どれくらい健康になるのか?(その1)』

皆さん、こんにちは。この冬は記録的な暖冬でしたね。ちょっと記憶にないくらいの温暖な冬で、過ごしやすかったですね。でも、春の農業用用水が不足するんじゃないかと心配にもなります。

 

穏やかな冬と言っても、そこは雪国の上越ですから、当然寒い日もありました。以前、このコラムでも、暖かい家は経済的だけでは無くて、健康にも良いんですよ・・・というお話をしたことがあります。

 

具体的には・・・

■ヒートショックの防止  ■高血圧症の防止  ■循環器疾患の予防  ■熱中症の予防  ■身体活動の活性化  などに効果がありますよ・・というお話しでした。喘息も改善されるという報告もありましたね。皆さんも『暖かい住宅は体に良い』という認識はお持ちだと思います。

 

今日は、より具体的な『数値』で、どのくらい健康に良いのかを表わしたいと思います。JSBC(日本サステナブル建築協会)が、国土交通省と厚生労働省の監修の元、具体的な数字を発表しました。

 

私が知る限り、暖かな家が健康に与える影響を具体的に数値で表わしてものはありませんでした。なので、今回発表された物は大変有意義なものなので、これから家づくりを考えている方にも情報を共有したいと思います。

 

(1)室温と血圧の関係

 

寒い部屋にいると、血圧が上昇します。特に、高齢の男性は血圧が高いので危険です。

具体的に、リビングの室温が10℃ → 20℃になると・・

 

  • 80歳男性・・・血圧10.2mmHg下がる
  • 80歳女性・・・血圧11.6mmHg下がる

 

  • 30歳男性・・・血圧 3.8mmHg下がる
  • 30歳女性・・・血圧 5.3mmHg下がる

 

これは凄いですよね。60代の方だと、室温が10℃暖かくなると、ほとんどの方が最高血圧が基準値に入ってきます。血圧が高めの方は、暖かな部屋の環境が必須ですね。

 

室温が20℃~25℃の間は、血圧が下がる率も大きく変わらないので、血圧のことを考慮すると室温を20℃以上にキープすることが、とても重要ということが分かります。

 

(2)健康診断との関係

 

リビングの室内温度が18℃以上の温暖な部屋に住んでいる人と、18℃未満の寒い部屋に住んでいる人健康診断結果にも、大きな差が出ていることが分かりました。

 

リビングの室温18℃未満の部屋に住む人は、18℃以上のリビングに住む人と比較して・・・

 

  • 心電図に異常所見のある人が、1.9倍多い

 

  • 総コレステロールの値が基準範囲を超える人が、2.6倍多い

 

 

ちょっと驚きの数値です。このニュースレターを読んでくださっている方は、まだ若い方が多いと思いますので、今ひとつピンとこないかもしれません。しかしながら、40歳を超えてくると、色々な持病が出てきたりします。

 

なので、健康に対しての意識、とりわけ家の中の室内温度に興味を持って頂きたいと思います。

 

いずれにしても、リビングの室温が20℃以上・・・というのは必須ですね。

 

リビングが暖かいと、高価な循環換気システムが無くても玄関ホール・寝室・子供部屋へも熱が伝わっていって、自然と暖かくなっていきます。

 

ほんの少しの熱源を灯すだけで20℃以上を保温できる性能の家・・・これをきちんと考えて家造りをすれば、そんなに難しい事ではないと思います。

 

 

ボリュームの多くなる内容なので、この続きのお話は来月に書きたいと思います。

 

(3)疾病との関係について

(4)入浴時の温度との関係について

(5)住宅内での活動時間との関係について

 

興味深いお話しが続きます。楽しみにしていて下さい。

それでは、来月お会いしましょう!

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