『暖かい家で暮らすメリットを、健康面で真剣に考える 』(その1) | 上越市の省エネ住宅のことなら横尾建設工業

『暖かい家で暮らすメリットを、健康面で真剣に考える 』(その1)

皆さん、こんにちは。長い冬も終わり、いよいよ春到来!今年は比較的暖冬だったので、お花見も早まりそうですね。

今年は2月の雪も少なく暖かい日が多かったので、過ごしやすい冬でした。でも、大雪の年などは、『アパートは寒いから、早く暖かい家に引っ越ししたい!』と、皆さん口をそろえてお話されます。なので、暖かい家の重要性には何となく気付いているのではないでしょうか?

今回は、暖かい家で暮らすメリット、特に健康面から見たメリットを真剣に考えたいと思います。

ところで、日本の家の高断熱住宅化は、欧米に比べて遅れていると言われています。この理由はいくつかあるのですが、暖かさに関する認識の違いと言われています。

※日本・・・採暖→寒い部屋の中で、局部的な暖房を用いて暖かさを取る考え。

※欧米・・・暖房→部屋(家)全体を暖めて、暖かく過ごす考え。

これらの違いが、日本の住宅が寒い要因にもなっていますので、まず皆さんも理解しておいてください。

住宅関係の雑誌の特集などで、暖かい家=健康になる・・・という記事が載っていたりします。この読者の皆さんは20代~40代にかけての方が多いので、『暖かい家が健康に良い』と言われてもあまり興味が無いかもしれません。

話は少し逸れますが、私の友人に広島県で工務店をしている友人Hがいます。彼の経歴がとってもユニークで、実家は高知のとても大きな総合病院の息子です。友人Hが病院勤務していた時に、緊急搬送で高齢の方が心臓発作や脳卒中で運ばれてくることが冬に多かったそうです。その患者さんの治療が終わってリハビリを行ない、十分回復したところで退院・・・という流れです。

ところが・・・退院した患者さんが再び搬送されてくる。なんと、再び搬送されてくる回数は、平均で4.4回にもなるそうです。当時住宅に関しては無知だった友人Hも、さすがにこの状況は異常だと思ったそうです。そこで調べてみると・・・

■脳卒中、心臓発作になる方は冬に圧倒的に多い。

■倒れる場所は、なんと家の中がほとんど。

■退院して家に戻っても、また家の中で倒れることが多い。

これは、特に高齢の人がなりやすい『ヒートショッ ク』という症状です。例えば、古い家で夜中にトイレに行く場面を想定してみましょう。

寝室の布団の中が28℃~30℃ → 寝室が10℃ → 廊下・トイレ内が8℃下 ・・・と言われています。

つまり、布団の中と廊下・トイレでは20℃ 以上の温度差が生じます。この温度差が、血管の収縮を起こして脳卒中や心臓発作を引き起こすのです。

でも、『それって高齢の方がなりやすいから、 私達にはあまり関係ないんじゃないの?多少の寒さは、我慢できるし。』・・・まだ若い皆さんだと、そう思われても不思議ではないと思います。でも、『寒い家』がもたらす健康被害は、上記の脳卒中や心臓発作だけではないのです。現時点で確認されているものは、以下の様な症状です。

・免疫低下による健康状況の悪化・気管支喘息・慢性的な咳・のどの痛み・アトピー性皮膚炎・肌のかゆみ・目のかゆみ・手足の冷え・アレルギー性結膜炎・アレルギー性鼻炎

どうですか?これらの症状は、高齢の方だけでなく若い方、お子様でも当てはまるものです。

近畿大学の研究では、『平成4年の省エネ基準レベルの家』 →  『現在のZEH相当レベルの家』の環境にするだけで、上記の症状が最大で80%以上改善された症例もあるそうです。

つまり、これからの家造りを考えるに当たって、『省エネ』だけではなく、『健康』も意識した家造りを必ずしなければいけません。今回のテーマはとっても大切なので、次回も引き続きお話ししたいと思います。

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