『夏のジメジメ湿気について考える! 』

皆さん、こんにちは!6月の後半辺りから、一気に夏日が続くようになりましたね。日中が、30℃前後の日も増えてきて、いよいよ夏が到来します。あと1ヶ月もすれば、36℃を超える猛暑日も出てきますから、エアコンの試運転と清掃は忘れずに行ってくださいね。
さて、最近の猛暑はすさまじく、36℃を超えても驚かなくなりました。でも、暑さだけが辛さの原因じゃないですよね?
今日、この原稿を書いている日中の湿度は、東京=湿度84%、上越=湿度82%です。皆さん何となくお気づきですが『夏のジメジメ湿気』 ・・・これが、暑さと一緒に体に負担をかけます。
家の設計をする際に、『風の通り抜けの良い家』をつくっても、気温=36℃、湿度=82%の風が吹き抜けても、不快指数MAXでしかないですよね。( 笑)
快適な夏を過ごすには、温度を下げると同時に、『湿度』も下げないといけません。
もの凄く気温が高くても、カラッとした湿度の低い日は案外過ごしやすいものですからね。
では、『湿度』を下げて快適にするには、どんな方法があるでしょうか?
【1】家の基本性能を高める。
下記3点は、家づくりの基本中の基本だと思ってください。(詳細は、別の機会に)
①断熱の性能、窓の性能、建物の気密性能を高くする。
②外壁の外部通気、屋根の棟換気をしっかり機能させた家にする。
③家の24時間換気を、熱交換式にする。
【2】エアコンを有効活用する。
エアコンを使うと、電気代が気になるという方が多いですよね。私も同じです( 笑)
でも、エアコンという機械は、『冷房』のお仕事がとっても得意な機械です。家の性能を高めてあげれば、こまめにエアコンを消さず、付けっぱなしでも電気代は抑えられます。また、『冷房運転』をすると、『除湿効果』もあるので、家の中の湿度が下がって快適になります。
まずは、エアコンの除湿に頼ることが大切です。ちなみに、除湿器とエアコンの除湿能力がどれくらい差があるか比較したいと思います。
■除湿器(300W~ 550W) ・・・1時間に150~420グラムの除湿
■エアコン(450W) ・・・ 1時間に1300グラムの除湿
これを見ると、圧倒的にエアコンの除湿能力は高いですね。サンルームなどの個室は別として、
まずはエアコンでの除湿を最優先にしてください。
【3】その他の除湿方法を検討する。
①ダイキン製 除湿乾燥機『カライエ』
私の家は高基礎なので、地下(基礎内)に収納部屋を設けています。当然、地面に近づくほど湿気は多
くなりますし、コンクリートは内部が完全に乾くまでかなりの年数を必要としますので、湿気が多くな
ります。時々窓を開けて換気しても、カビが発生することもありました。
そこで以前ご紹介させていただいた、ダイキン製除湿乾燥機『カライエ』を、この地下の収納部屋に取り付けてみました。
ダイキン製除湿乾燥機『カライエ』
この装置は、効果てき面でした。何となく湿っぽかった地下の収納部屋が、常に湿度60%以下になっているので、『サラッ』とした感触が気持ちいいですし、カビも発生しなくなりました。これを設置すると、脱衣室からサンルームにかけて、効果を発揮しそうですね。
②エアコンの補助装置: 輻射パネル式冷暖房補助装置『エコウィン・ハイブリット』
この装置も、除湿効果が発揮出来ます。既存のエアコンに接続するだけで利用出来るので、この装置の動力(電力)は不要です。
原理は、エアコンの室内機と室外機の中間地点に、輻射パネルを取り付けて、エアコンの余剰の冷熱をパネルから放出させるものです。構造がシンプルで、エアコンの寿命が来ても、このパネルだけは使用していけるのでお得で、なおかつメンテナンスフリーです。エアコンの能力を、さらに30%ほど向上させることができます。
夏の冷房時には、輻射パネルの表面がビッシリ結露して、この結露水を屋外に排出します。つまり、冷気を放出するだけでなく、湿気を外に排出してくれます。
構造がシンプルで、電力もかからないので、とってもお得に感じます。手入れも不要ですので、余計な気を使わなくて済みます。おススメです!
【エコウイン・ハイブリット】
いかがでしたか?さらに・・・
夏の湿気だけでなく、4人家族が生活していると、
➀4 人が出す水蒸気=約10リットル/1 日
➁4人家族の洗濯物が出す水蒸気=約3.6 ㍑/1 日
と言われています。人間もかなりの湿気を放出しますね! 『湿気』も上手くコントロールして、今年の猛暑も乗り切りましょうね。
それでは皆さん、また来月お会いしましょう!