『団体信用生命保険について考える!』

皆さん、こんにちは!ゴールデンウィークが終わって日常に戻りましたが、まだ通常とは言えない日々が続いていますね。自由気ままに動けないストレスもありますが、もう少しの辛抱です。頑張りましょうね。
さて今回は、『団体信用保険』=略して『団信(だんしん)』についてお話ししたいと思います。一般的な住宅ローンには、標準で団信が付いてきます。この団信の役割は、『死亡や高度障害になった時に、ローン残債が免除される』・・・というものです。
分かり易くいうと、『借り入れするローン=同額の生命保険』の関係になっていて、生命保険でローン残債を精算する仕組みです。
ここで皆さんに必ず検討して頂きたいことがあります。
それは、住宅ローンを組む=生命保険に新たに加入する・・・ということですので、住宅ローンを持つ場合は、今加入されている生命保険の見直しをして欲しいのです。
住宅ローンを組むことで新たな保険に加入することになるので、過剰に保険に入っている状態になってしまう方がいます。この保険バランスを整えて余分な費用をカットすれば、老後資金の為の長期運用も可能となります。
また逆に、『団体信用保険があるから、何か不幸があっても安心だ』と言って、他の保険に一切入らない方もいます。これは、危険な考えです。確かに住宅ローンは団信で相殺されてローン残債は0(ゼロ)になります。でも、残されたご家族が、その後生活していくことが出来なければ、結局は家を手放し路頭に迷うことになります。
住宅ローンを組む時には、全体のバランスを再構築した保険設計が大切になります。
もう一つ、皆さまからのご相談が多いものがあります。
団体信用生命保険の加入時に、特約で『三大疾病特約』のオプションを付けるかどうか?というご相談です。三大疾病とは、ガン、急性心筋梗塞、脳卒中を指します。
ところで、このオプションの三大疾病特約は、どの程度の状態になると支給対象になるのでしょうか?(※注:金融機関によって違いがある場合があります。)
■ガン・・・医師によってガン(悪性新生物)と診断が確定された時。
■急性心筋梗塞・・・発病し医師の診断を受けた日から60日以上、活動が制限されたことを医師によって診断された時。手術を受けた時。
■脳卒中・・・発病し医師の診断を受けた日から60日以上、後遺症が継続されたことを医師によって診断された時。手術を受けた時。
上記の状態が認められた時に、ローン残債は0(ゼロ)になります。オプションは、住宅ローン金利に0.2%~0.3%上乗せした費用になります。一体、いくら位なのでしょうか?
【¥2500万円の借り入れを、金利1%、期間35年で返済するケース】
- 金利0.2%上乗せの費用・・・ 約¥989,000円の費用負担
- 金利0.3%上乗せの費用・・・ 約¥1,491,000円の費用負担
結構な費用負担ですね。約¥100万円~¥150万円の負担が増えるので、一概にだれにでも加入を勧められるものではありません。
なので、以下のような方は『三大疾病オプション』を検討したらいかがでしょうか?
➀家族に三大疾病の病歴がある方がいて、可能性の高い方。
➁生活習慣によって、三大疾病になる心配がある方。比較的、年齢が高めの方。
➂貯金が少ない方や、三大疾病時の急な出費に不安がある方。
ご自身の年齢や健康状態を冷静に考えて、三大疾病オプションを検討してみて下さい。
ちなみに・・・・幾つかの住宅ローンなどには、団体信用生命保険が任意加入(付けなくても良い)のものがあります。年齢が30代半ばまでの方は、民間の保険を団体信用生命替わりに活用した方が、圧倒的に安くなる場合もあります。
団体信用生命保険について詳しく知りたい方は、ぜひ声をかけて下さいね。
それでは、また次回お会いしましょう!