『ローンの1年の重みを考える。借入の年数を丁寧に吟味する!』

皆さん、こんにちは。今年はお盆までは雨が多かったですが、お盆明けからは晴天続きで、一気に猛暑になりましたね。
さて、先日、首都圏で住宅関連のお仕事をされている方と、テレビ電話で情報交換する場がありました。首都圏はコロナ禍がすさまじいので、家造りやリフォーム工事は大打撃なんじゃないかと思ったのですが、実は今、大盛況の状態だそうです。
理由は、テレワークが増えたのでオンライン会議の時に使える部屋が欲しいとか、テレワークによって家族で過ごす時間も欲しいので、環境が良いところでの戸建ての住宅を考えている・・・・そういった要望が多いそうです。コロナ禍によって生活習慣が変わると、家造りのニーズにも変化があるんですね。かなり驚かされました。
実はその時に、ローンについても情報交換していたのですが、『ローンの1年の重み』 について、考えさせられる機会を得ました。なので、今日はローンの年数について一緒に考えてみたいと思います。
皆さんは、住宅ローンというと何年の支払いをイメージしますか?
きっと一般的には『35年間』と思われる方が多いと思います。
20代の方ならば、労金さんの『40年ローン』も考えている方もいると思います。私たちは無意識に、35年間のローンを組むのが普通・・・と意識が固まってしまっていますが、実はローンは34年でも32年でも1年単位で長さを決めることができるのです。1~2年の違いで何が変わるの?・・・・具体的に検証しましょう。
(例)35歳のご夫婦
¥2500万円をJA全期間固定:1.25%で借りるケース
(1)35年のローンの場合
■利子:¥588万円
■毎月の支払額:¥73,522円/月
(2)33年のローンの場合
■利子:¥552万円
■毎月の支払額:¥77,077円/月
2年間の借入期間の差で・・・
利子(総支払額)が▲¥36万年下がります。6人家族のお家のカーテン費用に匹敵します。
逆に毎月の支払いは、+¥3,555円/月アップします。
皆さんは、どう感じますか?
35年ローンではなく、33年ローンにすることで、毎月の負担は¥3,555円/月だけアップします。
決して小さな金額ではありませんが、日々の家計を見直すことで捻出できるかもしれません。
(生命保険をきちんと見直すだけで、¥5,000円/月~¥10,000円/月の出費を抑えることができる場合が多いので、ぜひチャレンジして下さい。)また、35年ローンだと70歳の時にローンが終了になります。現時点では、定年が65歳、公的年金の受給が68歳です。若い時の2年はさほど気にしませんが、定年後の2年の差は思った以上に重く感じるかもしれません。
これから家造りを考えている方は、35年ローンだけではなく、34年、33年のローンも是非検討して下さい。毎月の支払いが、家計の見直し等によって可能であれば、ぜひ考えて下さい。カーテン費用や、家中のエアコンの費用くらいの差が出てきます。
もちろん、繰上返済も同様の効果はあるのですが、貯蓄を繰上返済に使うなどすると、いざというときの備えがなくなってしまうので、慎重に検討して下さい。
それでは、また来月お会いしましょう!